コロナ禍の建設不況 これから起業・事業拡大を目指す方への提案

はじめに

「コロナ禍の建設不況」というテーマで3回シリーズでブログを書いておりました。

震災特需が終わり、コロナ禍で民間工事の減少、廃業数が急増したことによる業界内世代交代が進む…

宮城県内の建設業界は再編の真っ最中と言える状態です。

今回のテーマである起業・事業拡大をする時期としては二の足を踏む方も多いと思います。

しかし、建設業に限らず不況下は起業や新規参入が増える傾向が有ります。

不況下は顧客側が求める値段帯や良いとする価値観が変化する時期であるため

これまで供給していたものでは変化に追い付かず、そこに新たなサービスが生まれるからです。

また、倒産や休業の件数も増えるので一時的に能力のある人がフリーになり起業をすることもこの増加の要因です。

 

*シリーズブログの過去記事

第1回 コロナ禍の建設業不況 大量廃業時代に突入

第2回 コロナ禍の建設不況 宮城県内における建設業界の見通し

 

建設業は技術職 より多くの技術を確保したものが優位に立つ

建設業界で働く方なら言わずもがなで恐縮ですが

ここで言う「より多くの技術」は職人の人数だけに限りません。AIやIoT導入などの新技術を自社にどの程度取り込むかという意味も含まれます。

もちろん人工知能そのものが足場を組んだり、資材を取り付けたりはできません。AIやIoTの得意分野である「解析」の利用でより多くの職人を育てる事ができます。

既存の取り組みとして、「職人」と呼ばれる人達の技術伝承がこれら最新技術によって行われております。日本酒を製造する杜氏の育成について、先輩職人の動きをAIと繋がったカメラで撮影、気象条件など外部の情報も取り込み杜氏実習生たちに技術伝承をするという試みです。

建設業も職人の世界です。人対人の伝承が基本となるでしょうが、先輩1人:後輩1~3人が限界の状態から、技術を用いて1:多数と対応人数を増やすことができれば他社に対する大きなアドバンテージとなります。そもそも離職率の高い業界にて、一度に多数を育成できれば途中離脱した際の業務上の痛手も小さく済みます。情報技術以外にも屋根や外壁の点検をドローンを用いることで足場組のコストと時間を減らしてサービスを提供している企業も存在します。

 

これから建設業界で起業、規模拡大を考える方に

当然、職人が必要です。しかし、人数多く雇用するか否かは選択次第です。

限り有る資金で技術の数量を人数で揃えるのか、新技術を用いて揃えるのかの選択を考える必要が有ります。また、業界的に苦手な方が多い営業ツール(ホームページ、料金表など)の整備も重要です。

現場からは離れますが、手書き注文書をFAXで送り入出金を銀行振込にすれば事務員が必要になります。注文書や請求書は入力形式に移行できるし、FAXはスマートフォンで閲覧でき、決済もネットバンキングやカード決済の利用をすれば事務所に居なければできないことが大幅に削減できます。

これから建設業で起業・事業拡大していく方には是非「省力化」を今から始めて欲しいという提案です。今よりも更に人は減っていきます。自分が子供もの頃よりも子供の数が減っているので若い職人は更に雇用しにくくなります。省力化するには自分の発想や創意工夫はもちろん、この様な既存の技術やサービスを利用して「省く」努力が必要です。

 

限り有る資金をきちんと活用するために

起業・事業拡大には資金管理が絶対に必要です。

仙台創業融資サポートオフィスでは融資支援だけでなく、事業計画の作成と計画がキチンと進んでいるかを経営者と一緒にチェックするサポートをしております。

会社設立、資金管理、融資、助成金更には建設業許可等の許認可も全てワンストップで対応できることがグループ企業の魅力です。

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次回予告

次回は建設業から離れ「銀行とのお付き合い方法」をしたいと思います。

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